あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「知佳」
「はい?」
「愛してる」
先輩は何度も私に熱い口づけと『愛してる』の言葉をくれた。

その表情はとてもやさしくて私の心まで温かくなる。

私もそんな先輩の気持ちにこたえたくて『愛してる』と口づけを交わした。





「俺、お前に会えてかわれた」
「?」
ベッドに二人寄り添い横になりながら先輩が話し始めた。
私は先輩の腕の中で先輩の顔を見つめる。
「自分を認めてなかったんだ。偽りばかりの自分のこと。でも、お前の前では本当の自分でいられてるよ。ありがとう。」
「私こそ。うれしいです。」



先輩の言葉があまりにもうれしくて・・・その時はこの先に待っている別れを予想すらしていなかった。