あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

私たちはまだ知らないことがたくさんある。
「先輩は?」
「あさって」
「はい?」
「あさって」
「なんでもっと早く言わないんですか。」
「別に関係ないじゃん?」
私が頬を膨らませると先輩は私を見て笑った。
「関係あります。ちょうど休みじゃないですか。鍋じゃなくてごちそう作ります。」
「鍋がいいんだよ。」
「じゃあケーキ作ります。」
「いらない。俺甘いのあんまりすきじゃないし。」
「もー。」
「じゃあ、一緒に出掛けてほしいとこあんだけど」
そう言って先輩は私にいたずらな笑顔を向けた。