あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

「ま、努力目標ってことで」
「はい」
私は郵便ポストに入っていた郵便物を見た。

「あ・・・」
そこには警察署からの郵便が入っていた。
琢磨は家族のもとで生活しながらこれから法的な処分が下されることになっている。
接近禁止命令はもちろん、いくつかの刑が求刑される予定だ。

でも刑を確定させるためには何度か私自身も手続きや聞き取り調査に応じないとならない。

「もう少し、俺の部屋にいるか?」
先輩がそう言って私を抱き寄せる。
私は先輩に向かって首を横に振った。

「ちゃんと前に進みたいんで。」
「そっか。ま、俺もいるから。一緒に行く。」
「ありがとうございます」
「何かあったらすぐ連絡しろよ?飛んでくる。」
「はい」