あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

私はもう一度目を閉じた。




「知佳!」
先輩の声で私は慌てて目を開けた。
「?」
「大丈夫か?」
「え?」
先輩が上半身を起こして私の顔を心配そうにのぞき込んでいる。
「うなされてた。」
「そうですか?」
私が寝ながらかなりうなされていたらしく先輩は私を起こしてくれた。目を覚ますとどんな夢を見ていたのかは覚えていない。
「大丈夫です。」
私が微笑むと先輩が安心した表情で私の髪を撫でた。
「あんなことがあったんだ。うなされもするよな。そんな時に悪いな。気持ち伝えて。」
「いえ。うれしかったし、おかげで昨日は涙とまりましたから。」
先輩に言うと先輩は満面の笑みで私の唇に口づけた。