というと「懐かしいな」と先輩はあるページで手を止めた。
『日付/8月2日 1-A/須藤知佳 理由/体育授業中に喘息の症状 対応/ベッドで一時間横になる 記入者/桐谷心平』
その文字を指でなぞる。
「忘れられなかったよ」
「え?」
「あんなたった一度のことなのに。お前のこと覚えてた。」
先輩がそう言って私を見る。
「石崎課長から新入社員のリストをみせられたことがあってさ。その時にすぐにお前だってわかった。」
「先輩がペアに私を選んだのって」
「お前だったからだよ。」
その言葉に私はかなりうれしかった。思わず頬が緩む。
「使えそうだったからな。言うこと聞きそうだし。」
いつもの先輩のドSな言葉が出て私は頬を膨らませる。
『日付/8月2日 1-A/須藤知佳 理由/体育授業中に喘息の症状 対応/ベッドで一時間横になる 記入者/桐谷心平』
その文字を指でなぞる。
「忘れられなかったよ」
「え?」
「あんなたった一度のことなのに。お前のこと覚えてた。」
先輩がそう言って私を見る。
「石崎課長から新入社員のリストをみせられたことがあってさ。その時にすぐにお前だってわかった。」
「先輩がペアに私を選んだのって」
「お前だったからだよ。」
その言葉に私はかなりうれしかった。思わず頬が緩む。
「使えそうだったからな。言うこと聞きそうだし。」
いつもの先輩のドSな言葉が出て私は頬を膨らませる。



