あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

先輩は私のアパートに着くと車を来客用の駐車場にとめた。
そして助手席のドアを開けて私が降りるのを手伝ってくれる。

階段を上がるときも背中をエスコートしてくれる先輩。
私のバックから家のカギを出す動作さえ手伝ってくれた。

急にこんなに甘やかされるとかえって調子がくるう。
「先輩」
「ん?」
「甘やかしすぎじゃないですか?」
先輩に靴まで脱がされる私が先輩に言うと
「たまにはな。」
と先輩は笑った。

「荷造りしろ」
「本当に大丈・・・」
先輩を見ながら私が泊まる話をもう一度断ろうとすると先輩がいつもの2割増しの冷たい目線を送ってきた。