あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

一瞬何が起きたのかわからなかった私。

でも徐々に状況が飲み込めてくる。


私・・・先輩とキスしてる・・・!


一瞬のキスだったのかもしれない。でも私にはかなり長く感じた。

先輩がゆっくりと唇をはなす。

そしてそっと私の頬を大きな手でなぞった。

「涙でてんぞ」
「だって先輩が・・・」
「お前の大丈夫は大丈夫じゃない。」
「・・・」
「お前が大丈夫じゃないと俺も大丈夫じゃなくなってんだよ。とっくに。」