先輩はそんな私の顔を痛々しく顔をしかめながら見つめた。


「ばか」



いつもの先輩の『ばか』。でもこんなにも心配そうな『ばか』ははじめてだった。

先輩はそう言ってもう一度私の体を抱きよせた。
「私も一緒に行ってもいいですか?」

女性の警官に先輩が話しかける。
「はい。大丈夫です。」

先輩は私についてきてくれた。