あなたの隣～憧れ先輩と営業外回りペアになりました～

「お前にはこれ。」
そう言って先輩はメンマのなくなった器に卵をのせた。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
私たちはかなりお腹がすいていたこともあってものすごい勢いでラーメンを食べた。

「ごちそうさまでした」
先輩がラーメンをおごってくれた。
私はお礼にもっていたミントガムを先輩に渡す。
「さすが。用意がいいな」
「常備してます。」
先輩は仕事柄もあり、食事の後はミントガムをかむのが習慣だった。
いつの間にか私も同じミントガムを常備するようになった。

そのミントガムすらあと半年もすれば・・・と考えてしまう。
今日は何をしていても、ネガティブモードになってしまう。

「今度はなんだ？」
そう言って先輩が私の頭を撫でた。