あなたの隣～憧れ先輩と営業外回りペアになりました～

「あとはいいから、お前は帰れ。」
「ダメです。一緒にやりましょう。教えてください。」
私が真剣な表情で先輩を見ると先輩も私がこれ以上何を言っても聞かないことを察知してため息をついた。
「仕方ないな。言い出したらお前聞かないもんな。」
そう言ってもう一口コーヒーを飲む。
「先輩に教えられましたから。」
私も負けじと微笑む。
「お前には参るよ本当に。」
先輩はもう一口コーヒーを飲んでからパソコンの電源を入れた。
「やるぞ」
「はい」

私たちは日付が変わるまで残り必要な資料を作成した。

「この数字が間違ってる。それと個々のグラフもう少し大きくして。」
「はい」
先輩の指示で資料を作っていく。