「桐谷が選んだだけあるな」
「え?」
石崎課長の言葉を私は聞き返した。
「あー。もう時効だろ。話しても」
「・・・」
「採用試験の後、営業Ⅱ課に配属になる社員は8人いた。そのなかから自分が研究チームに移動できるように後釜として育てる人材を桐谷は自分で選んだんだ。」
「・・・?」
「桐谷の目は間違ってなかったな。8人のうち、今も続けているのは5人。その中でも新規の契約交渉をしているのは須藤だけだ。何事も先頭きってやらせているのは桐谷だからな。」
また一つ、私の知らない事実があった。
先輩はきっと初めから私を覚えていたんだ。
先輩が私を選んでくれたのはただ知っている後輩だったから・・・?
だとしても、その期待にこたえたいと私は思った。
「え?」
石崎課長の言葉を私は聞き返した。
「あー。もう時効だろ。話しても」
「・・・」
「採用試験の後、営業Ⅱ課に配属になる社員は8人いた。そのなかから自分が研究チームに移動できるように後釜として育てる人材を桐谷は自分で選んだんだ。」
「・・・?」
「桐谷の目は間違ってなかったな。8人のうち、今も続けているのは5人。その中でも新規の契約交渉をしているのは須藤だけだ。何事も先頭きってやらせているのは桐谷だからな。」
また一つ、私の知らない事実があった。
先輩はきっと初めから私を覚えていたんだ。
先輩が私を選んでくれたのはただ知っている後輩だったから・・・?
だとしても、その期待にこたえたいと私は思った。



