「・・・っ!!!!??」
そこにはスーツ姿の心平先輩が立っていた。
うそでしょ・・・きっと幻だ・・・同じ苗字ってだけで・・・見間違えだ。
私が何度か瞬きをしていると石崎課長が立ち上がった。
「今日から一年間は桐谷とペア組んで。さっそく今日から外回り一緒に回ってくれ。教育係だから何かあったら全部桐谷に聞け。あと欠勤の連絡も一年間は桐谷に連絡して。そこから俺に回すっていう順番だから。」
「はい」
正直石崎課長の話はほとんど頭に入ってこない。

こんな偶然あるっ?!

「よろしくな」
「よろしくお願いします。」
心平先輩からの声に返事しながらも私は信じられない気持ちでいっぱいだった。

しかも、ペアって・・・
違う意味で緊張だ。