「・・・やっぱりだめです。」
「行け」
「やっぱりできません」
「行け」
「無理です。」
「行け」
今までも何度か契約の寸前までこぎつけたことのある薬局のチェーン店舗を持つ企業の入り口で私は足が止まっていた。
先輩が私の初めての新規契約獲得のための営業先に選んだのはまさかの大企業・・・
サンプルを手にしながらかたかたと震える私に先輩は体でぐいぐいと前に押してくる。
「行け」
背の高い先輩の声が頭上から落ちてくる・・・
「でも・・・」
もう一度入り口で上を見上げるとそこにはざっと15階以上はあるビルが目に入った。
「大きすぎます」
「初めてはこのくらいじゃないとな。」
先輩はドSの笑顔。
「行け」
「やっぱりできません」
「行け」
「無理です。」
「行け」
今までも何度か契約の寸前までこぎつけたことのある薬局のチェーン店舗を持つ企業の入り口で私は足が止まっていた。
先輩が私の初めての新規契約獲得のための営業先に選んだのはまさかの大企業・・・
サンプルを手にしながらかたかたと震える私に先輩は体でぐいぐいと前に押してくる。
「行け」
背の高い先輩の声が頭上から落ちてくる・・・
「でも・・・」
もう一度入り口で上を見上げるとそこにはざっと15階以上はあるビルが目に入った。
「大きすぎます」
「初めてはこのくらいじゃないとな。」
先輩はドSの笑顔。



