あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

ちらりと先輩を見るとソファに横になっている。
その姿を見届けると私はたまった洗い物を片付けてスーパーの買い物袋から食材を出した。

おかゆと消化にいいものをいくつか作ってからキッチン周りを簡単に掃除する。

こういう時、一人暮らしをして節約しながら時短でできる料理を毎日作っているスキルが役立つと実感しながら手際よく片付けていく。

先輩はいつの間にか眠っていた。

そっと先輩のそばに近づきたたんだばかりの毛布をそっと先輩の体にかける。
体温計を見ると『39.5度』と表示されていた。

せっかく眠っているのに起こしたらかわいそうな気がして私は先輩を起こさないように部屋もざっと片づける。そしてソファの前の机の上に先輩が起きたら食べられるようにおかゆやイオン飲料、薬を並べた。

メモをのこそうと何か紙とペンはないかと探すと机の上に置かれているキーホルダーが目に入った。