「休んだらいいのに。」
「敬語つかえ」
「すみません。」
かすれ声の先輩があまり話さなくていいように私もあまり話しかけないようにしている。

「次は薬品届けるだけなんで先輩車にいてください。」
「おう。頼む。」
「はい」
最近はいつもの薬品を届ける程度なら先輩を車に残して私だけで企業に入ることもあった。
「なんかあったら」
「はい。すぐ呼びます。」
「・・・おう」
私の言葉に先輩はだるそうに目を閉じた。

いつもの覇気がない先輩。

心配になる。

帰ってから看病してくれる人はいるのだろうか・・・