あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~

そんな私の体を先輩はぐっと自分の背中に乗せて立ち上がり歩き始める。
「ごめんなさい」
「・・・」
背中越しに私が謝っても先輩は何も言わない。

「いつもごめんなさい」
「・・・」

「先輩」

返事をしてくれない先輩が怒っているんじゃないかと心配になった私は先輩を呼んでみた。

「桐谷さん・・・」
「ん?」
「ごめんなさい」
「・・・」

”先輩”ではなく”桐谷さん”に反応した先輩に距離を感じる。
おんぶしてもらって体はすぐ近くなのに・・・先輩が遠いよ・・・。
そんなことを考えながら私は目を閉じる。