飲み物を持って部屋に戻った
ハルトはスマホで動画を見てた
私は落ち着かなかった
「ちょっとこれ見て
最近ハマってる動画」
ハルトに言われて、私はハルトの隣に座った
近い、ドキドキする…
動画の内容よりハルトが気になった
ハルト、笑ってるけど
ハルトは、ドキドキしないのかな?
2分程度の動画だったけど
私はずっとドキドキしてた
「今日、なんか、元気なかった?」
動画が終わるとハルトが言った
「?…そうかな?」
自分では、そんな気もなかった
ハルトがしゃべってる女子がかわいくて
ただ、うらやましかった
自分にガッカリした
そんなこと言えないし
「今も、元気なくない?」
今は、ハルトが近くて、ドキドキしてるだけ
それも言えない
「別に、そんなことないよ」
ハルトから目をそらした
「化粧してんの?」
ハルトに気付かれて、恥ずかしくなった
「あ、新しいマスカラ買ったから
さっき、付けてみたの」
ウソをついた
「かき氷食べた?
なんか口、色ついてるし、甘い匂いする」
「食べてないよ」
さっきのリップの色が微かに残ってた
私は手の甲で口を隠した
ハルトがまた動画を見始めて
私はホッとした



