今までも、きっと、たくさんの人の心をプラスに変えて来たんだろう。


たくさん話して、夜景を見ながらワインを飲んでいたら、少し眠くなってしまった。


『ちょっと飲みすぎちゃったかな…』


頭が、フラフラした。


『もう休んだ方がいい』


悠人は、そう言って、私をソファから立たせて、そのまま抱き上げた。


お姫様抱っこ!?


軽々と私を持ち上げる悠人の力に驚いた。


『あ、私…重いですから…』


『全然重くない、気にするな』


『すみません…』


『謝らなくていい、ゆっくり休め。明日は、俺も午前中いるから』


私は、悠人にベッドに寝かせてもらい、気を失ったみたいにすぐに眠りに落ちた。


今夜は、悠人と2人だけの夢みたいな時間だったな…


これは、現実なのかな?


やっぱり…夢かもしれないよ。


明日、目を覚ましたら…全部消えてなくなってるのかも…