肩書きもそう、だけど、それよりも、外見も中身も、悠人と自分が釣り合わないから、きっと、捨てられるのがオチだって…


そんな、いろんな思いが混在していた。


悠人との生活、これからどうなるのか…


とにかく、冷静にならないと…って、自分に言い聞かせた。


『食事しよう…』


お互い、さっきのことは無かったみたいに、リビングのソファに座った。


ワイングラスが2つ…


悠人がワインを注いでくれて、乾杯した。


目の前にあるオードブルが綺麗で…


リビングの大きな窓からは、都会のキラキラした幻想的な夜景が楽しめた。


こんな生活、私にとっては、何もかも初めての経験で…


不思議な感覚だった。


1週間前に同窓会で出会った2人が、一緒に暮らしてるなんて…


想像も出来ない未来だったよ。


悠人は、赤ワインを飲みながら、仕事のこと、プライベートなこと、ゆっくりといろいろ語ってくれた。