え…


同じだ。


再会した日の夜に、悠人にしてもらったこと…


あの時、私は、とてつもなく、ドキドキしてた。


今でも、鮮明に思い出せる。


『悠人が私の髪…切ってくれるの?』


『ああ、今のロングもすごく似合ってるけど、最初に俺が切った髪型にしてみない?』


ナチュラルレイヤーカット。


私なんかに似合うのかなって、すごく恥ずかしかったのを思い出す。


私は、鏡越しにうなづいた。


髪に手を置き、優しくクシでとかす悠人。


『綺麗だ』


あの日も、そうやって褒めてくれたよね…


『最近、なんだか忙しくて、自分のことにあんまり構えてなくて…オシャレもしてなくてごめんね』


『いや、穂乃果はヘアアレンジが上手いし、毎日とても綺麗にしてる。それを見るのも楽しみだ。でも、今日は…久しぶりに穂乃果の髪を切りたくなった』