始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

あまりに強引過ぎる理由だ。


戸惑う私に、先輩は…


『あっちに行こう』


そう言って、私の手を握って、奥の部屋に連れて行った。


『先輩、どうするつもりですか?』


その部屋は、きっとVIPルームだろう、ふわふわなソファやテーブルも置いてある。


ゆったりとした空間でのカットは、きっと身も心も癒されるんだろう。


隅にある観葉植物までオシャレに見える。


『俺、穂乃果が欲しい』


その言葉に、私の中の時が止まった。


『こんな気持ちは初めてだ…以前から知っていたにせよ、会ったその日に一目惚れしたことも、こんなにすぐに誰かを求めることも…今まで1度もなかった…本当だ、嘘じゃない』


『嘘です、月城先輩みたいな素敵な人なら、女性が放っておきませんよ。きっと先輩にはたくさんガールフレンドがいて、それも、絶対に美人な人か可愛い人ばかりで…』


『完全な偏見だな。ガールフレンドなんか、1人もいない。彼女がいたら、お前に告白するわけないだろ』