始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から

『可愛いよ。すごく似合ってる』


ドキュン!って、マンガみたいだけど、私の心臓が撃ち抜かれてしまった音がした。


『か、か、可愛くなんてないです、私なんて』


『俺が可愛いって言ったら、誰が何と言おうが可愛いんだ。穂乃果は、もっと自分に自信を持つべきだ』


月城先輩…


目の前で、そんなこと言われたら…


『お前が学生の頃から、ずっとその綺麗な髪に触れたかった。今日、それが、やっと叶った。俺…』


先輩の真っ直ぐな瞳に、吸い込まれそうになる。


『俺…穂乃果が好きだ』


『月城先輩…?』


あまりに唐突な告白に、その言葉の意味を全く理解することが出来なかった。


呆然と立ち尽くす私に、


『俺と付き合ってくれ』


追い討ちをかけるように言葉を重ね、そして、私を抱きしめた。


もう…


何が起こってるのか、何も考えられない。