時計は、もう、真夜中を過ぎていた。


でも、そんなことは、関係なかった。


2人とも、何かを考える余裕もなく、ただ、お互いが、お互いを…


ひたすらに求め抜いた。


夢中で、全てをさらけ出し、愛し合った。


シャルムでの、あの時以来の、刺激的で、情熱的な時間…


俺は、我を忘れていた。


穂乃果も…


きっと、そうだと思う。


くちびるから溢れ出す、穂乃果の可愛い声。


その声を聞いていると、どんな恥ずかしい言葉も抵抗なく言えた。


『お前の全部が見たい。俺だけに、全て…見せて。もっと…気持ちよくしてやるから』


そして、俺は、優しくゆっくりと、時には強引に激しく、穂乃果の熱く火照った体に触れ続けた。


何時間経ったのかもわからない程に…


あまりにも濃密で、甘い、2人だけの時間が、ただ、流れていった…