ちなみに芭瑠くんから昔もらった桜のネックレスは今はアクセサリーボックスに大切にしまってある。
「……ほんとは指輪のままで芙結は僕のだって周りに見せつけたいんだけどね」
「そ、そんなことしたら芭瑠くんのファンの子たちに叩かれちゃうよ」
詩ちゃんに聞いた話だと、芭瑠くんの学校での人気はかなりすごいらしく、ファンと呼ばれる子がいるくらい。
「僕のファン?そんなのいるわけないよ」
「う、うそ!いるって詩ちゃんが言ってたもん。それに芭瑠くんかっこいいから」
「それなら芙結だってそうじゃない?」
「え、わたし??」
「芙結が転入してきたとき、クラスの男たち大半が芙結のこと可愛いって言ってたし、狙ってるって感じだった」
「えぇ、たぶんそれ気のせいだよ!」
誰もわたしのことなんて興味ないもん。