こうしている間にも時間は過ぎてしまうので、わたしは職員室へ芭瑠くんは教室へ渋々向かっていった。
それから担任の水原先生に挨拶をして、教室まで連れていってもらうことになった。
水原先生は優しそうな女性の先生で、見た目からして歳は30代くらい。
「この時期に転入なんて大変だったわよね」
「あっ、そうですね」
教室に向かう廊下の途中で水原先生と軽く話をする。
「転入ってこの学校ではかなり珍しいケースだから先生方もびっくりされてたわ〜」
「め、珍しいと言いますと……?」
「知ってるかどうかわからないけれど、ここは県内でもトップレベルの学力を持つ子ばかりが集まっているの。だから、転入の場合は前の学校でかなりの学力がないと厳しいと言われていてね」
「は、はぁ……」
えっ、いきなり学力という名の壁にぶち当たりそうで早くも不安なんだけども……。

