校舎までの道のりが異常に遠く感じて、ようやく校舎に着き芭瑠くんに職員室まで案内してもらった。
「いちおう担任の水原先生には僕と芙結が知り合いってことは伝えてあるから」
「う、うん」
「何かあれば僕でもいいし、柏葉に連絡すればすぐに来るから。まあ、僕と同じクラスにしてもらってるから問題ないと思うけど」
芭瑠くんと同じクラスにしてもらってると聞いて少しホッとした反面、そんなことできちゃうのかって心の中で思う。
「じゃあ僕はもう教室行かなきゃいけないから」
とか言いながら、芭瑠くんはさっきから繋いだままの手を離してくれない。
「あの、芭瑠くん行かないと遅刻しちゃうんじゃ……」
「うん。でも芙結と離れたくない」
毎日一緒にいるのに芭瑠くんはいつもこの調子。
「同じクラスだからまた会えるよ?」
「……ん、そうだね」
まだ若干不満そう。

