王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




「あっ、それとハッピーバースデー芙結!」

「あ、ありがとう」


こうやってお祝いの言葉をもらえるのは何年経っても嬉しいなぁ。


すると、朝ごはんをテーブルに運び終えたお母さんがわたしの正面に座って何やらにこにこしている。


「芙結もついに18歳になったのね〜。
ずいぶん大人になったものだわ〜」


トーストをかじりながら、お母さんの顔をジーッと見る。


「やっとこの日が来たのね!!まあ、待ちくたびれたのはお母さんだけじゃないと思うけどね!」


よくわからないので、とりあえず朝ごはんをパクパク食べ進めていく。


「あっ、そうだ。今日このあと……」


と、お母さんが何か言おうとしたところにタイミング悪く家の電話がかかってきてしまった。


結局、お母さんが何を言いたいのか聞きそびれた。