再会したばかりの、初恋の人といきなりこんな展開になるなんて少し前じゃ考えられない。
まだ春休みということで、ほぼ毎日わたしのそばにいてくれる芭瑠くん。
起きてから寝るまで、食事も一緒だし部屋も一緒だし。
離れるのはお風呂のときくらい。
ただ、お風呂まで一緒に入ろうって言われて、さすがにあわてて断ったけども。
毎晩、必ずわたしと一緒にベッドに入ってくれて抱きしめてくれて、おまけに腕枕までしてくれる。
今、少しだけ芭瑠くんと身体が離れているのがちょっぴりさびしくて、
眠っているのをいいことに、自分からギュッと抱きついてみた。
眠ってるので反応がないかと思いきや。
「……朝から大胆だね芙結は」
「へ……っ?」
嬉しそうな声が聞こえたと同時に、同じくらいの力でギュウッと抱きしめ返されてびっくり。