「これで芙結は完全に僕のものになったね」
状況がさらに理解できず、ポカーンとしているわたしと、さっきからにこにこ笑ったままの芭瑠くん。
え、えっと……、これはどういうこと?
いったん頭の中を整理するために、もう一度最初から状況を振り返る。
そもそもわたしってなんでここに連れて来られたんだっけ……?
あれ、たしか誰かと結婚させらちゃうってなって、逃げ出そうとして。
そ、それで芭瑠くんと再会して……。
ま、まさか……わたしが結婚させられる相手って……。
「やっと手に入った」
「え、えっと……」
「もうぜったい離したりしない。
ずっと僕のそばにおいておくつもりだから」
ゆっくり左手の薬指を見てびっくりした。
いや、びっくりってものじゃない!!
指に輝くシルバーリング。
真ん中には輝きすぎてるくらいのダイヤモンドが埋め込まれていて。

