「せっかくだから、このまま脱がないでしよっか」
「す、するって何を?」
胸元のリボンがシュルッとほどかれて、
甘いキスが落ちてきた。
「んん……っ」
「……こーゆーこと」
しばらくキスは止まらなくて、
深く求めてくるから、ついていくので精いっぱい。
スカートをまくり上げられて、
太もものあたりをスッと撫でてくる。
「やっ……」
着ているブラウスのボタンは気づいたらぜんぶ外されているし
キスのせいで息が乱れて、今の自分が芭瑠くんの瞳にどう映ってるのかわかんない。
「……こーゆーのやばいね。
脱がしかけられて乱れてるのたまんない」
「んっ……見ちゃダメ……っ」
恥ずかしいのに、
抵抗できる力なんて残ってない。
「今日の夜は寝かせてあげない」
言葉どおり寝かせてはもらえず、
何度も求められた……
甘い夜だった━━━━。
*End*