こ、これって……。
よく結婚式で花嫁の人がしてる、ウエディングベールってやつじゃ……。
「せっかくだから
少しでも結婚式っぽくしようと思って」
「け、結婚式!?」
え、えぇっと、なんか今さらっと
すごいワードが聞こえてきたような気がするんだけど…!
「まあ、本番はまた今度。
今日はその予行練習的なやつだと思ってよ」
なんだかもうパニックを通り越して
フリーズしちゃいそうな勢い。
すると、芭瑠くんがわたしの首元にかかる指輪が通っているネックレスを首からスッと外した。
そして、そのままチェーンから指輪だけを外した。
「芙結……」
「は、はい」
左手をスッと握られて
正面をしっかり見れば、真剣な眼差しでこちらを見てくる。
「今僕は何もできない子どもだし、自分1人の力じゃ芙結を守ることも幸せにすることもできない」
「……」

