周りを見渡しても、ここ以外は森林ばかり。
ということは……この中に芭瑠くんがいるってこと?
状況がいまいち把握できない中、教会のそばへいき、数段あった階段を上ると茶色の少し古そうな大きな扉。
ここであってるのかな…と少し不安でドキドキしながら両手を使い扉を開けた。
ギィッと音がして、全体を見渡す。
間違いない、やっぱりここは教会だ。
床は輝く大理石。
天井は高くてアーチ状になってる。
少し奥を見れば、教会ならではのカラフルな色の綺麗なステンドグラスが見える。
幼い頃、女の子なら誰しもが憧れた絵本の中の世界に飛び込んだみたい。
そして、
バージンロードの先に……ある人の後ろ姿。
わたしが入ってきたことに気づくと、そのままこちらを振り返った。
「……おいで、芙結」
こちらに手を差し伸べて
待っている━━━━芭瑠くんの姿。

