どうやら、ネクタイと似たようなものみたいで。
毎年卒業式で在校生は感謝の気持ちを込めて、一輪花を卒業生に渡すらしい。
渡す相手は自由みたい。
憧れの先輩、仲のいい先輩、部活が同じだった先輩などなど。
中には好きな先輩に渡す子も毎年いるらしい。
「おそらくですが、芙結さまはほとんど男性の方からプレゼントされたのでは?」
「は、はい。男の子が多くて。中には数人女の子もいたんですけど」
「やはりそうでしたか。芙結さまは可愛らしい方なので無理もないですね」
「いえいえ、そんな」
とりあえず車の中に乗ってみると、芭瑠くんの姿はなかった。
あれれ、もう車に乗ってるかと思ったのに。
まだ学校の中なのかな?
「それでは出発いたしますね」
「えっ、芭瑠くんは」
「もう先にお送りしてますので」
「……?」
つまり、もうお屋敷に帰ったってこと?

