さっきまで泣いていたのが嘘みたいにピタッと収まって、ネクタイゲットに目が光ってる様子。
「芙結ちゃんも栗原くんのネクタイゲットしないと!!」
「う、うん」
芭瑠くんのことだから、もう学校出て迎えの車の中で待機してそうな気もするけど。
「よし、それじゃ芙結ちゃん健闘を祈る!」
「えっ、ちょっ詩ちゃん!?」
さっきまでの感動シーンはどこへ!?
いきなり教室を飛び出して行ってしまった。
こういうところが詩ちゃんらしいというか。
まあ、また春休み連絡して会えばいいかな。
とりあえず芭瑠くんがどこにいるのか確認したいので、スマホで連絡を取ってみる。
電話をかけてみるけど、何コール鳴らしても出ない。
なので、迎えの車が来ている場所に向かおうと思って校舎の外に出てみたら、人だかりがすごいことになっていた。

