テーブルのそばにあるソファに2人で座って、ケーキをお皿に取り分けようとしたんだけど。
「僕はいいよ。芙結だけ食べて」
「えっ、いらないの?」
たしか芭瑠くんってあんまり甘いの得意じゃなかったっけ。
「甘いの嫌い?」
「んー、好きなのと嫌いなのある」
甘いものでも
"好きなもの"と"嫌いなもの"があるのかぁ。
「じゃあ、わたしだけ食べちゃうね」
「ん、いーよ」
ブルーベリーとラズベリーが中心にたくさんのせられて、ホイップクリームがたくさんで、スポンジもふわふわしていて美味しい。
「んー、甘くて美味しいっ」
「そんなに?」
「うんっ。あっ、でも甘いの苦手な芭瑠くんにはちょっとくどいかなぁ」
「じゃあ……僕にも甘いのちょーだい」
さっきまで欲しくないって言ってたのに。
「あっ、じゃあ食べる?」
「ん、僕こっちの甘いのが好き」
そう言って、下からすくい上げるように唇を塞がれた。

