入り口でコートをあずかってもらって、中に入るとやっぱり場違い感が否めない……。
どう見ても高校生が来るようなお店じゃないというか!
かなり大人っぽい格好をしてきたつもりだけど、子どもっぽさが変に目立つような。
いかんいかん、こんな周りのことばっかり気にしてたら楽しめないし。
テーブルに案内されてからも緊張した状態が続いて、芭瑠くんがスマートに店員さんと話す姿を見ているだけ。
そのまま運ばれてくる料理を最低限のマナーに気をつけて口に運ぶけど、正直味はわかんないし、頭の中はフル回転。
「芙結?もっとリラックスしていいんだよ?」
「ぅ……や、周りの雰囲気がすごくて……」
澄ました顔をして食べ進めたいけど無理だし、肩に力が入りっぱなし。
「そう?全然馴染めてるのに」
「いやいや、浮いてるとしか思えないです……」
これからもっと、食事のマナーとか所作とか勉強しなきゃって切実に思った。

