今は図書室で本の整理をしているところ。

詩ちゃんが図書委員で仕事を頼まれたんだけど、もう1人の図書委員の子が用事があるということで、かわりにわたしが手伝っている。


「ごめんね、放課後なのに手伝わせちゃって」

「ううん、大丈夫だよ。帰ってもやることないし」


少し前に、
詩ちゃんに改めて芭瑠くんとのことを話した。

今まであったことぜんぶ。


すべて話し終えたら、詩ちゃんは何も言わずにわたしを抱きしめてくれた。

そして言ってくれた。


『1人でいろんなこと抱えてたんだね。
ごめんね、気づいてあげられなくて』


そのときなぜか詩ちゃんが泣いてしまって。
それにつられてわたしまで泣いてしまって。


それから詩ちゃんは何かあったらぜったい相談してって言ってくれた。

改めて詩ちゃんみたいないい子に出会えて本当によかったと思えた。