自分の部屋に入ってみたら、半年前とまったく変わっていない。

いない間もお母さんがしっかり掃除をしてくれていたのか、ホコリっぽさもなくてきれいな状態。


いつでも帰ってこれるようにしてくれてたのかな。


お屋敷から持ってきた荷物の整理をして、その日はとりあえず眠りについた。


そして迎えた翌朝。

いつもは柏葉さんが車で送って行ってくれていたけれど、今日からは自力でバスと電車を乗り継いで行かなくちゃいけない。


昨日調べてみたら通学時間は片道40分くらいかかる。


早めに起きて、支度をしてリビングへ行って朝ごはんを食べる。


「学校は行けそう?もし無理そうだったらお母さん車で送って行こうか?」

お母さんが心配そうに声をかけながら、紅茶を持ってきてくれた。


「大丈夫だよ。
バスと電車使えばなんとか行けそうだし」