ゆっくりベッドのほうへ近づいて、近くのイスにそっと腰かけた。
同時に芭瑠くんがベッドから身体を起こした。
「……久しぶりだね。よかった、会いに来てくれて」
「っ……」
怒るどころか、
優しい口調で言うから胸が痛くなった。
「なんで会いにきてくれなかったの……って聞こうと思ったけど、やめといたほうがいい?」
「小桃さん……みたいに、毎日来てあげられなくてごめんなさい……」
ここで小桃さんの名前を出さすのは違うとわかっているのに口にしてしまった。
「……なんで小桃の名前出すの?
今カンケーないのに」
あぁ、ほら。
機嫌を損ねたのが声を聞いただけでわかる。
「……僕は芙結のこと待ってたのに」
その言葉は本来嬉しいもので、素直にそれを受け止めることができたらいいのに。

