あれから3日が過ぎた。


芭瑠くんは2、3日で治ると言っていたので、本来ならもう帰ってきてもいい頃なんだけど。


退院すればまた無茶をすると判断されて、1週間ぜったい安静と言われ入院が続いている。


もちろん、その間はお屋敷に帰っては来れないし、学校も休んでる。


あの日……芭瑠くんの言葉になんで返したらいいかわからず、何も答えないまま病室をあとにした。


あそこで『信じて待っている』と言えるほど、わたしの心に余裕はなかったから……。


そしてこの3日間、一度も病院に足を運んでいない。
ただ、行ったとしてもどんな顔をして会えばいいのかわからなくて。


でも、会いたい気持ちだってある。


芭瑠くんがいないと不安だし、さびしさだってある。


1人で食事をして、1人で部屋で過ごして。

いつも夜寝る前、必ずそばにいてくれる芭瑠くんがいなくて、それは目が覚めてからも同じ。