王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




かなり怖かった。
容態を聞いているとはいえ、不安で仕方ない。


ゴクッと息を呑んで、前をしっかり見る。
少しずつ足を前に進め、ベッドのほうへ。


そこに、スヤスヤと眠る芭瑠くんがいた。

倒れたと聞いて心配したけれど、今こうして安静に眠っている姿を見て、ホッと胸を撫で下ろす。


ベッドの真横を見れば……たぶん点滴を打ってもらったことがわかる。


疲労で倒れるなんて、相当無茶をしていたとしか思えない。

御堂くんが言ってた……倒れたのは今回が初めてじゃないって。

そんなにいつも無茶をしているの……?


ベッドのそばにあったイスに腰かけ、起こさないようにそっと芭瑠くんの髪を撫でる。


何もしてあげられない……。

ただこうしてそばにいることしかできない。


芭瑠くんは、
いったい何をそんなに背負っているの……っ?


自分の身体を犠牲にしてまで、何にそこまでこだわっているの…?