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御堂くんに話を聞いてもらって、少し気が落ち着いて授業に戻った。
でもやっぱり芭瑠くんのことが気になってばかりで、授業の内容が頭に入ってこない。
そして迎えた放課後。
いつもより早く帰る準備を終えて、急いで教室を飛び出した。
そしてそのまま、いつも門の少し離れたところで迎えの車を停めている柏葉さんのもとへ。
すでに車のそばに立って、わたしを待っている柏葉さんの姿が見えた。
「おかえりなさいませ、芙結さま」
いつもと変わらない柏葉さん。
でも、わたしはいつもどおりじゃいられない。
「あの、芭瑠くんは……っ」
走ってきたので呼吸が荒い。
電話で大丈夫と聞いたけど、やっぱり心配で。
「ご安心ください。芭瑠さまは大丈夫です。今もまだ安静にして眠られています」
「そう……ですか……っ」
車の扉を開けてもらい、そのまま中に乗る。

