王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




わたしが知らない芭瑠くんの未来。

ここで思い知ったような気がする。


わたしは、芭瑠くんの過去も今も未来も……何ひとつわかっていないことを。


「って、なんかベラベラ喋りすぎちゃったけど、芙結ちゃんがそんな暗い顔することはないよってことね」


「でも……っ、わたし芭瑠くんのために何もできない……から」


「それは違うよ。芭瑠は芙結ちゃんのためだったらなんでもやるやつなんだよ。

だから、芙結ちゃんがそばにいるだけでアイツにとっては力になってんの」


珍しく……とか言ったら失礼かもしれないけど御堂くんの口調が真剣。


「今は何もわからなくて不安かもしれないけど、芭瑠のこと信じてそばにいてやってほしいって俺は思うよ」

「っ……」


「芙結ちゃんが心配して叱ってやったら、もしかしたら無茶やめるかもしれないし?

アイツ芙結ちゃんに嫌われたら生きていけないだろうからさ〜」


と、冗談っぽく笑いながら重くなった空気を少しだけ軽くしてくれた。