わたしが知らない芭瑠くんの未来。
ここで思い知ったような気がする。
わたしは、芭瑠くんの過去も今も未来も……何ひとつわかっていないことを。
「って、なんかベラベラ喋りすぎちゃったけど、芙結ちゃんがそんな暗い顔することはないよってことね」
「でも……っ、わたし芭瑠くんのために何もできない……から」
「それは違うよ。芭瑠は芙結ちゃんのためだったらなんでもやるやつなんだよ。
だから、芙結ちゃんがそばにいるだけでアイツにとっては力になってんの」
珍しく……とか言ったら失礼かもしれないけど御堂くんの口調が真剣。
「今は何もわからなくて不安かもしれないけど、芭瑠のこと信じてそばにいてやってほしいって俺は思うよ」
「っ……」
「芙結ちゃんが心配して叱ってやったら、もしかしたら無茶やめるかもしれないし?
アイツ芙結ちゃんに嫌われたら生きていけないだろうからさ〜」
と、冗談っぽく笑いながら重くなった空気を少しだけ軽くしてくれた。

