「俺もなんだかんだ芭瑠とは付き合い長いからさー。結構無茶してるときもあるけど、誰が忠告しても聞かなくて。
んで、気づいたときにはバタッと倒れて病院」
さらに御堂くんは話し続ける。
「まあ、アイツもアイツなりにいろんなこと抱えてるのかなーとは思うけど。
将来のために今やることやっとかないとって感じだからね」
また、住む世界が違うって突きつけられたような気がした。
芭瑠くんの将来にはいったいどんなことが待っていて、その未来にわたしがいるのか、必要なのかすらもわからない。
「決められた将来があるって、いいように見えて実際はつらいことだらけなのかもね」
「決められた将来って……?」
「んー、まあ簡単に言うと芭瑠は今父親がやってる会社の後継者だから。
やりたいこととかぜんぶ捨てて、その道を選ぶしか手段がないってことかなー」

