こんなにも冷静じゃいられなくなる……頭が真っ白になるなんて……。
柏葉さんは焦ることなく説明してくれた。
たぶん、柏葉さんの焦った声を聞けばわたしまで混乱してしまうだろうから。
とりあえず、今はぜったい安静なので数日入院すると言っていた。
今すぐにでもそばに行きたいと思ったけれど、ここで胸の中に引っかかる不安が出てきてしまった。
わたしが行ったところで何ができる……と。
ただそばにいることしかできない。
芭瑠くんのつらさも苦しさも、何ひとつわかってあげられない。
負荷を減らしてあげられることもできない。
ただ、ひたすら柏葉さんの話に耳を傾けるだけで、すぐ病院に行ってそばにいたいと言えなかった。
そんなわたしに柏葉さんは、優しく言葉をかけてくれて、学校が終わってからでいいからそばにいてあげてほしいって言ってくれた。

