柏葉さんの電話の内容は、
芭瑠くんが倒れたという知らせだった。
聞いた瞬間、スマホが手から落ちてしまいそうなくらい力が抜けそうになった。
でも、今ここで柏葉さんの話を聞かずにいたら、ただ不安がつのるだけと思い、手にグッと力を込めた。
わたしがパニックになると想定して、簡潔に話をしてくれた柏葉さん。
……芭瑠くんが倒れた。
これだけ聞いたら、
なんで倒れたのか、
どこで倒れたのか、今の状態はどうなのか。
とにかく芭瑠くんが無事であってほしいと……ひたすら願って電話越しの声を聞いた。
まず第一に、
今は病院に運ばれて安静に眠っていると告げられた。
倒れた原因は疲労から……。
ここ最近無茶をしていたからと、命に別状があるわけではないから安心してほしいと柏葉さんは言った。
人が倒れて病院に運ばれるなんて、実際自分の周りで起こったことがないから。
……しかもそれが、自分の大切な人。

