「わたしでいいのか、不安だよ……。わたしは小桃さんみたいに可愛くもないし、何もできないからふさわしくもない。
芭瑠くんの住む世界も、芭瑠くんが背負ってるものも、何ひとつわからないままで……っ。
それに比べて小桃さんは━━━」
「比べる必要なんてないよ。僕がそばにいたいって選んだのは芙結なんだから」
わたしってどれだけわがままなんだろう。
芭瑠くんがこんなに不安を無くそうと言葉を伝えてくれるのに、素直に受け止められない。
「この気持ちに嘘はないから」
真っ直ぐ射抜くように見てくる。
その瞬間、無性に抱きしめてほしくなって目の前の身体に飛び込んだ。
「……っと、今度はどーしたの?」
「ほんとに、ほんとに……わたしでいいの?後悔しない……っ?」
「しないよ。僕は芙結じゃなきゃダメだから」
この言葉を素直に信じてみたいと思った。

