王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




「わたしでいいのか、不安だよ……。わたしは小桃さんみたいに可愛くもないし、何もできないからふさわしくもない。

芭瑠くんの住む世界も、芭瑠くんが背負ってるものも、何ひとつわからないままで……っ。

それに比べて小桃さんは━━━」



「比べる必要なんてないよ。僕がそばにいたいって選んだのは芙結なんだから」


わたしってどれだけわがままなんだろう。
芭瑠くんがこんなに不安を無くそうと言葉を伝えてくれるのに、素直に受け止められない。


「この気持ちに嘘はないから」

真っ直ぐ射抜くように見てくる。


その瞬間、無性に抱きしめてほしくなって目の前の身体に飛び込んだ。


「……っと、今度はどーしたの?」

「ほんとに、ほんとに……わたしでいいの?後悔しない……っ?」


「しないよ。僕は芙結じゃなきゃダメだから」


この言葉を素直に信じてみたいと思った。