「しばらくぶりだね。
最近は会社のほうに足を運んでると聞いているけど」
「もちろん。やり抜くと決めたからには今からしっかり勉強しておかないとって思ってるから」
「そうかそうか。
それはいいことだ。相変わらず、好きな子のために一生懸命になるところは変わらないんだな」
芭瑠くんのお父さんがハハッと笑うと、そのまま目線がわたしのほうに向いた。
「この人が僕の父親と母親」
芭瑠くんがすぐに紹介をしてくれた。
「あっ、初めまして……、白花芙結です」
名前を言うのがこんなに緊張したのはいつぶりだろうっていうくらい、心臓がバクバク。
「おぉ、キミが芙結ちゃんか。
芭瑠からよく話は聞いてるよ。しばらく見ない間にとても綺麗になったね」
「え??」
「まだ幼い頃だから覚えていないかもしれないが、一度だけ顔を合わせたことがあるんだよ?」
「あっ、そ、そうだったんですね……!
すみません、失礼なことを言ってしまって…」

