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そして迎えた今日。
絶望と不安の気持ちを抱えたまま今に至る。
なかなか……というか、想像してたよりかなり大きなホテルに連れてこられて、今すぐ帰りたい……。
「そんな不安そうな顔しないで?
芙結の隣には僕がいるんだから」
どうやら不安なのが顔にも出てしまったのか、芭瑠くんが優しく声をかけてくれる。
おまけにわたしの手をしっかり繋いでくれて。
「じゃあいこっか」
手を引かれて会場に足を踏み入れた。
う、うわぁぁ……入ってそうそう会場の広さにびっくりするし、やっぱり場違い感が否めないというか。
見渡す限り、大人が……というかスーツを着こなした企業関係の人が多くて、何でわたしみたいなのがここにいるのって感じ。
「芙結?」
「……ひゃい」
「ん?緊張してる?」
「してる……よ」
芭瑠くんは慣れてるかもだけど、
わたしはこんなところ初めてだから……!