王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




な、なんだか一瞬でお姫様になったかのような錯覚を起こしてしまいそう。


目の前にそびえ立つ立派なお屋敷。
周りを見渡せば、それはもう広いって言葉じゃ足りないくらいのお庭。


ふと、一瞬だけこの光景に既視感を覚えた。


あれ……わたし過去にここに来たことあるような……。


「芙結さま?どうかされましたか?」

「あっ……えと、なんでもない、です」


柏葉さんが不思議そうな顔をしてこちらを見ている。


「そうですか。それでは中に入りましょうか」

そう言って柏葉さんが目の前の大きな扉を両手を使って開けた。


中に広がる光景は、わたしの住む世界とは全く違うと言ってもいいくらい。


なぜか扉を開けたらメイドさんのような人たちがたくさん両サイドに立っていて、頭を下げているし。


真上を見ればお金持ちお決まりの大きなシャンデリアがあって。


壁には高そうな絵画が飾られていて。